国家資格が必要

美容師として美容業界で仕事をするためには、美容師の国家試験を受験し、合格して資格を取得する必要があります。
アシスタント業務を行うぶんには無資格でも可能なのですが、カットをするためには資格が必要となりますので、美容室でカットをしている一人前のヘアスタイリストは、全員が国家資格を取得しています。

国家資格を取得するには、全日制の美容学校に通い、卒業時に国家試験を受験する方法、通信制の美容学校に通いながらアシスタントとして美容室で働き、同じく卒業と同時に国家試験を受ける方法があります。
そして最近は、通信制の美容学校に通いながら、所定のスクーリング時間を消化することにより、卒業時に国家試験を受けることが可能となりました。

国家試験の合格率は、現役での受験であれば80%を超えるといわれていますが、現役時に不合格となってしまい、翌年再度受けるとなると、合格率ががくんと下がってしまうようです。
できれば美容学校で学んだことを忘れないうちに合格してしまうほうが得策かもしれません。
また通信制の美容学校で学んだ方よりも、全日制の美容学校で学んだ方のほうが現役での合格率が高いというデータもあります。

通信制の美容学校に通うメリットは、学びながら働くことができるという点が挙げられます。
事情で一日も早く主にゅうを得る必要があるという方は、通信制を選ぶ方が多いようです。
しかし、実際に美容師になったときに、全日制の学校に通っていた人と、通信制の学校に通っていた人とでは、なぜか少し差が出てしまうことがあります。

学んだことは同じなのですが、就職時にどちらか1人を採用しなければならない場合、全日制の美容学校卒業の方が採用されやすいということがあるようですので、こうした点も考慮して、美容学校選びをするとよいでしょう。

国家試験は学科と実技で構成されていて、どちらも合格しないと資格を取得することができません。
どちらか一方のみ合格した場合、翌年は落ちてしまった方のみを受験すればよいという「科目合格制」を採用していますので、仮に不合格になってしまっても、翌年また最初からすべて受験し直さないで大丈夫です。

資格を持っているだけではダメ

ただ、美容師の世界が甘くないのは、国家試験に合格したからといってすぐにお客様のカットに入れるわけではないということ。
国家試験に合格した段階で正式に社員として美容室で働きはじめ、最初はアシスタント業務を行いながら、終業後にサロンでカットの練習をして、上の人に認められてから実際にカットに入ることができます。

アシスタントからスタイリストになるまでは、早い方で1年、遅いと3年以上かかることもあります。
有名店ではカットの技術にはかなりこだわると思われますので、時間がかかることも多いようです。
その間にめげてしまって美容師の夢をあきらめてしまう方も多いようですが、スタイリストは誰もが通ってきた道ですので、あきらめないで練習を重ねてください。

夜に美容室の前を通りかかると、かなり遅い時間まで練習をしている姿を見ることがあります。
みなさんああして努力を重ね、一人前のヘアスタイリストになっていくのですね。